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当記事では、ジャイアントパンダについて解説しています。パンダの特徴や進化の過程、その歴史などについて詳しくにまとめていますので、気になる方は是非最後までご覧ください。
- ジャイアントパンダの特徴
- ジャイアントパンダの進化の過程
- ジャイアントパンダの歴史(古代中国)
- ジャイアントパンダの歴史(19世紀~現代)
- ジャイアントパンダの性格
- 現在、国内でパンダが見られる動物園は2カ所
- まとめ
ジャイアントパンダの特徴
学名 Ailuropoda melanoleuca
哺乳網食肉目クマ科ジャイアントパンダ属
体長120~150㎝ 体重90~150㎏ 寿命15~25年(ギネス記録は38年)
性質 ・群れを好まず単独で行動し、成熟した個体はそれぞれ縄張りを持っている。
・雑食性で竹や笹を主食とし、野菜や果物、ごく稀に昆虫や小動物を食べる。
・竹は栄養価が低いため、毎日約12~38㎏の竹を食べて栄養を摂取する必要がある。
・パンダの腸の長さは体長の4倍程度とどちらかというと草食動物より肉食動物に近い。
・標高1200〜3500mの山岳地帯に生息しているため、寒さに強い。
・他のクマ科とは異なり、冬眠はしない。
・木登りが得意だが、降りるのは苦手。木に登る理由は主に「休息を取る」「危険から身を守る」ためである。※求愛行動のために登ることも
・適温が7〜20℃とされ、飼育下では、外の気温25℃を超えると、冷房の効いた室内で管理する。
・色覚を持っており、灰色と様々な色合いを区別できることが確認されている。
・メスよりオスの方がやや大きい傾向がある。
・繁殖期は3月~5月され、マーキングを行う場合もある。
・妊娠期間は3ヶ月〜5ヶ月、長い場合で6ヶ月以上とされている。
・1回の出産で1〜2頭、飼育下で3頭の赤ちゃんを産んだ事例がある。
・個体差はあるが、パンダは双子が生まれたとしても、基本的に体が丈夫な1頭だけを育てる。
・現在、自然界では成獣のパンダに天敵は居ないが、幼獣にはユキヒョウやジャッカルなどの天敵がいる。
ジャイアントパンダの進化の過程
現代のパンダは竹や笹を主食としているが、食肉目に分類されており、パンダの祖先は元々肉食だったとされている。通説によるとジャイアントパンダの祖先は他のクマ科との共通祖先から約2000万年前(中新世前期)に分岐したとされている。2012年には、パンダの最古の近縁種の歯の化石がスペインでのサラゴサ付近で発掘されたことで、ジャイアントパンダの起源が中国ではなくヨーロッパである可能性が高まった。この化石は約1100万年前の新世代新三期のものとされている。発見された当初は、アグリアルクトス属と分類されると考えられ、「アグリアルクトス・ベアトリクス」と名付けられた。アグリアルクトス属は800~900万年前のヨーロッパに生息していたクマ科の絶滅種で、パンダの先祖とされている。しかし、後に顎の化石も発掘され、ハンガリーのアグリアルクトス属の化石と比較分析したところ、独立した新種と判明し、「クレトゾイアルクトス・ベアトリクス」と新たに名付けられた。アグリアルクトス属は800~900万年前のヨーロッパに生息していたクマ科の絶滅危惧種で、2022年なると、国際的な学術雑誌である『サンエンティフィック・リポーツ』に「Xiaoming Wang」達の論文が掲載された。この論文よると、中国雲南省で見つかった約600万〜700万年前のパンダの祖先(アイルラルクトス)の化石を米国と中国の研究チームで調べたところ「第6の指」の存在が確認できたことから、竹や笹を主食として食べるようになった起源が、600〜700万年前まで遡る可能性が出てきたという。化石調査によると、パンダの祖先は約200〜300万年の鮮新世初期には北京か東部及び南部にかけて広く分布していたと考えられており、ベトナム、ミャンマー北部にも生息していたとされている。化石は度々、標高500〜700mの亜熱帯林と温帯林で発見されており、現代のパンダが標高1200m以上の山岳地帯に生息しているのは天敵から逃れるためや餌の奪い合いを避けるためなどの様々な理由が推測できる。19世紀以降、パンダの生息地が急激に減った原因は中国の人口増加、生息地の開拓が進んだからとされている。
ジャイアントパンダの歴史(古代中国)
現代の中国では、パンダのことを『熊猫』『大熊猫』と呼ぶが、この名称が定着するまでは、地域や時代によって呼び方が異なっていたとされている。中国の古い書物、『爾雅』にはパンダと推定される動物が「貘」として紹介されていおり、3世紀末頃に「郭璞」という学者が「貘は銅や鉄などの金属を食べる」と注釈を入れている。唐の時代になると人々は、東南アジアから中国南方に入ってきた白黒動物「マレーバク」とパンダを混合していたと推測されており、字も同じ「貘」が使われている。同時代の著名な漢詩人「白居易」の作である『貘屏讚序』では「獏」のことを、「象の鼻、犀の目、牛の尾、虎の足にして、南方の山奥に住んでいる」と記していて、さらに、「貘は鉄しか食べない」とも記述がされており、ほぼ空想上の生き物である。これはどう考えても現代に知られるパンダの特徴とかけ離れており、外見はどちらかというとマレーバクの方が近い。北宋の文人官僚である「陸佃」によって編集された辞書『埤雅』と北宋の書家である「黄伯思は」が著した『東観余論』にも貘は「象鼻犀目」の特徴を持つ生き物とされ、この三者は獏に対して同じような認識を持っていたのではないかと推察されている。清代中期の考証学者「段玉裁」は『説文解字注』で、「貘は食鉄獣のことである」と述べており、獏が鉄を食べるというのは当時の一般常識だったとされている。古代社会において、読み書きできる人は非常にまれで、パンダも山岳地帯に生息しているため、目撃者も少なく、他の猛獣と違い人や家畜を襲う危険性が低いため、正確な情報が広まらなかったと考えられている。唐代に至るまでに、文献に触れる機会があった文人は「鉄を食べる」という特徴から想像を膨らませていった。その結果、元々「貘」はパンダのことを指していたが、文献に色々な注釈が入れられたり、新たな解釈がなされていく過程で、元来とは異なる特徴を持った「貘」といった架空の生物が創作されていったのではないかと考察されている。
ジャイアントパンダの歴史(19世紀~現代)
ジャイアントパンダの存在が世界中に知られるようになったのは、19世紀に入ってからで、それまでは「UMA(未確認生物)」とされていた。現在、パンダと云えばジャイアントパンダのことを指すことが多いが、パンダという名称は元々『レッサーパンダ』を指す言葉であったが、ジャイアントパンダが1869年に発見されたことを受け、「lesser(レッサー)意:より小さい、小型の、劣った」という特徴が名前に加えられた。そのため、古い文献に「panda」「common panda」と書かれている場合、現代のレッサーパンダを指す場合がある。1869年3月11日、フランスの宣教師であるアルマン・ダヴィドが、現在の四川省宝興県に似て、地元の猟師が持っていたジャイアントパンダの毛皮を欧米人として初めて、発見し、後日、フランスの国立自然史博物館に毛皮と骨などを送っている。これを機にパンダの存在が世界中に認知されるようになった。以降、農地開発による生息地の減少、毛皮目的の狩猟が盛んとなり、20世紀に入ると絶滅の危機を迎えていた。1900年代に入ってから、中華人民共和国は相手国との関係発展のため、パンダを贈呈する。所謂『パンダ外交』を展開していった。1950年代以降、中国共産党はさらにパンダ外交を顕著出し、1972年、ニクソン大統領の中国訪問の際に、毛沢東は2頭のパンダをアメリカの動物園へ贈ることを約束し、ニクソン大統領は返礼としてジャコウウシの番を中国に贈呈した。1972年4月16日に『リンリンとシンシン』がワシントンの国立動物園に到着し、ファーストレディー・パット・ニクソンによる歓迎式典が行われた。同年9月には、日中国交正常化を記念して、『ランランとカンカン』が日本へ贈られ、上野動物園が飼育することになった。1957〜1983年にかけて24頭のパンダがイギ旧ソ連、北朝鮮、イギリス、フランスを含む9カ国に友好の証として贈られている。19年以降は、WWF(世界自然保護基金)のシンボルマークのモチーフにもなっている。1963年には、保護区が設置され、1995年時点では13か所が保護区に指定された。1983年、中華人民共和国の個体群がワシントン条約附属書Ⅲに、翌年にはワシントン条約附属書Ⅰに掲載されている。2016年9月4日、IUCN(国際自然保護連合)はパンダの頭数が増えたことを受け、絶滅危惧種(EN)から一段階低い危急種(VU)に引き下げた。2021年7月には、中国当局も独自のレッドリストで、ジャイアントパンダの絶滅危険度を絶滅危惧種から危急種に引き下げると発表した。
ジャイアントパンダの性格
・基本的におおらかでマイペースだが、クマ科なため気性の荒い一面もある。
・個体差があり、好奇心旺盛で積極的な個体もいれば、控えめで大人しい個体いる。
・野生のパンダは、己のテリトリーを守るため、他の個体と争うことがある。
現在、国内でパンダが見られる動物園は2カ所
・恩賜上野動物園【東京都】https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
・アドベンチャーワールド【和歌山県】https://www.aws-s.com/
※4月24日、アドベンチャーワールドはパンダ4頭すべてを2025年6月末頃に返還すると発表した。
※上野動物園のパンダ2頭は2026年2月20日が返還期限とされている。←追記、返還日が1月下旬に変更、最終観覧日は1月25日。
※現在、ジャイアントパンダはワシントン条約で国際取引が禁止されているため、国内のパンダは繁殖研究という名目で全て中国から借り入れている。
まとめ
今回はジャイアントパンダについて解説しました。その愛くるしい見た目とのんびりとした性格から動物園でも人気が高い動物ですが、その歴史は非常に長く、複雑な進化を遂げてきました。一時期、乱獲により絶滅危惧種にまで追い込まれたパンダですが、多くの人々が保護活動に精を出したことで、 現在は絶滅危惧種から危急種に引き下げられています。しかし、今後、気候変動の影響により個体数が減少する可能性が高いと言われています。